2015/07/11

西立川界隈_01 航空支庁前踏切


(踏切標、上り線立川方、下り線西立川方に同じものがあります)

 JR青梅線の立川と西立川の間には、大小6つの踏切があります。
〈航空支庁前踏切〉は、立川から5つ目の踏切です。
  
(踏切の様子 復員約9mというのは、青梅線の踏切でも広い方です)

 幅が約9m有り、両脇にある踏切票が古めかしいことから、かつて(旧)陸軍立川航空支廠が上の画像の奥にあった頃からの大きさだと思います。立川航空支廠は、米軍立川基地を経て、その一角が今は〈国営昭和記念公園〉になっています。
 私の勤務する介護施設は西立川にあり、ご利用者様から昔の地元の話を伺うことも多いのですが、その中のお一人から、先日「立川飛行場物語」という本をお借りしました。


 大正から昭和時代の大半、立川に(旧)陸軍と米軍の飛行場があった頃を知る人たちの証言集です。昭和が終わる間近の1987年、昭和62年に発刊された本です。
貸してくださったOさんは、この本を印刷した会社にお勤めだったことから、ご自宅に愛蔵されていたこの本をお持ちくださったのです。
 上・中・下巻と、時代を追って、飛行場や立川の街に縁のある人たちの、様々な証言が収められており、とても興味深く読めました。

(踏切から西立川方向を望む)

 〈航空支庁前踏切〉についても少しだけ触れられていましたが、正しい名称が航空支「廠」なのに踏切の名前が航空支「庁」になったのかは不明なようです。
 支廠は広大で、西立川の隣、東中神駅近くまで広がっていましたが、今ではその痕跡はほとんど見られません。〈航空支庁前踏切〉は、ここに飛行場、基地があったことが分かる数少ない記しです。

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