2015/05/05

福島通り( 東京都昭島市)


JR青梅線・東中神駅前の踏切から、南方の多摩川べりまで真っ直ぐに伸びる道<福島(ふくじま)通り>があります。
 「ふくしま」ではなく「ふくじま」と濁るのは、同じ市内の拝島(はいじま)と共通しています。地名の謂れは知りませんが、共通する意味があるのかもしれません。


 

 東中神駅から江戸街道との五差路までは踏切と信号が続いて、車が並んでしまう場所です。普段、仕事で頻繁に通りますが、朝夕は両方向とも混みあいます。


 通りに面して<昭島市民図書館>がありますが、その脇に<福島通り>の標が建っています。<大山詣で>で往来する人たちが通っていたことが伺えます。この場所から北方の立川市内には<大山道>という名前の道も残っています。


 図書館前の説明書きにあった古い道標がある昭和公園の西入口に移動してみました。


 「右 福島渡舩場近道」と、書いてあるようです。


 違う面には「右 福島中神・・・」「左 立川停車場・・・」とありますが、古い道標で文字が見えなくなっています。


 標が建てられたのは大正9年のようです。その下に「築地支部(?)」と読めるようですが、何の支部だったのでしょう?


 福島通りを奥多摩街道から南下すると、多摩川べりまで緩やかな下り坂が続きます。今日はGW中だからなのか、車の通りが少ないのですが、普段は抜け道にも使われていて、けっこうな交通量があります。
 私の勤めるデイサービスに通っていただいている女性がこの近くにお住まいなのですが、狭い福島通りは、交通量のわりに歩道も無く、歩くのが怖いと言っていました。


 上の画像に<廣福寺>の看板がありますが、このお寺は豪壮で、立派な釣鐘堂もあります。奥のスーパーの看板が写らなければ、もっと良い雰囲気なのですが...


 多摩川べりに着いたところから振り返ってみました。ほぼ一直線な道です。画像中央あたりの両側には小さな田圃があります。昭島市内では少なくなった稲作地です。


 <福島の渡し>があったであろう場所です。対岸は八王子市の小宮町の辺り。昭和の初期までは渡しが使われていたそうですが、今は多摩大橋が架かっています。昔は、多摩川のあちこちに<渡し>があって、この近くにも<(八王子)平の渡し>などもありました。

 今日は仕事帰りの午後6時頃に行ってみましたが、晴れていたこともあって、ずいぶん陽が伸びたのが分かりました。
 普段は仕事で通り過ぎるだけの道ですが、自転車で移動してみると見落としていたものも見えてきます。

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